[546] 【ソロモンの契約】アスモデウス - Asmodeus Mori@管理人 2012/08/28 (Tue) 00:59 アスモデウス - Asmodeus -『ソロモンの契約』において、ソロモン王の求めに応じて、契約の指輪によって連れてこられた魔神。 技能は、殺人と闘争、夫婦の調和を破壊し、「うら若き処女の美を損なう」ことである。七つの大罪においては色欲を担当する。一説によれば女悪魔である*ナーマーとトバルカインの息子であるという。 ソロモン王は、神殿の建築をするためにアスモデウスを呼び出だした。すると、デーモンが現われ、ソロモンの王国がある日分裂するだろうと予言した。そのデーモンがアスモデウスである。ソロモン王がさらにこの魔神に問うと、アスモデウスは王に、自身が人間の女と天使の間の子であること、樫の虫瘤と魚の肝を合わせた香を炊くことで追い払われると答えた。さらに答えて、アッシリアの川で見つかるナマズと同様、天使ラファエルによっても彼が追い払われる事を告げたという。そして、アスモデウスはどちらもが全能なる神を彼に思い出させるので、水と鳥を嫌っていることを認めた。 ここで気になるのは、アスモデウスの父親にあたる存在である。 天使と人間の女の間に生まれたとアスモデウスが語る通りであれば、彼はおそらく、「見張るものたち」ことグリゴリの子孫であるということになる。グリゴリは、最初に降りてきた天使達で、人間の女性の美しさに惑わされて堕天したとされる一団である。その婚姻からはネフィリム Nephilim と呼ばれる巨人達が生まれたとされている。アスモデウスには、この「見張るものたち」の一員であったシャムダンと、人間の娘・ナーマーとの間に生まれたという伝承がある。 また、一説にはナーマーの兄・トバルカインがアスモデウスの父であるとされている。そうすると、アスモデウスは父母ともにカインの子孫でもある、ということになる。カインとは、『創世記』に現れる最初の人間・アダムとイブの息子で、兄弟であるアベルを殺した最初の殺人者であり、予言者エノクの父である。トバルカインはその子孫で、「銅と鐡の諸の刃物を鍛える者」、鍛冶の祖として知られた。トバルカインもそうだが、カインの子孫らのおおくが牧農や技芸に優れ、その道の祖となったとされている。 どのようないきさつであれ、アスモデウスはいわばこれらの」異能の集団の中であってこそ生まれた存在といえなくもないのだ。++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++ 久しぶりになりますが、ソロモンの契約の魔神から、アスモデウスになります。この方に関しては何度か絵と解説を書いていますが、伝承に従うと、かなりの異能集団の出身ということになりますね。アスモデウスは、イランの影響を強く受けていそうな伝承の数々といい、そういう意味で、歴史の観点からもおもしろい存在ではないでしょうか。のちほどもうちょっときちんと書き直して、分館「ソロモンの72柱」に格納したいとおもいます。 そうそう、WEB拍手ありがとうございました。 【お知らせ】Alamode Magazine別冊オムニバスイラスト集の第2弾・「Underground Illustrations 2」に参加しています。各地のミュージックショップ、および、ARTiSMのネットショップなどで購入可能です。今回は2枚イラストを掲載していただいてますので、よろしければ手にとっていただければ幸いです。 Tweet Share
ソロモン王は、神殿の建築をするためにアスモデウスを呼び出だした。すると、デーモンが現われ、ソロモンの王国がある日分裂するだろうと予言した。そのデーモンがアスモデウスである。ソロモン王がさらにこの魔神に問うと、アスモデウスは王に、自身が人間の女と天使の間の子であること、樫の虫瘤と魚の肝を合わせた香を炊くことで追い払われると答えた。さらに答えて、アッシリアの川で見つかるナマズと同様、天使ラファエルによっても彼が追い払われる事を告げたという。そして、アスモデウスはどちらもが全能なる神を彼に思い出させるので、水と鳥を嫌っていることを認めた。
ここで気になるのは、アスモデウスの父親にあたる存在である。
天使と人間の女の間に生まれたとアスモデウスが語る通りであれば、彼はおそらく、「見張るものたち」ことグリゴリの子孫であるということになる。グリゴリは、最初に降りてきた天使達で、人間の女性の美しさに惑わされて堕天したとされる一団である。その婚姻からはネフィリム Nephilim と呼ばれる巨人達が生まれたとされている。アスモデウスには、この「見張るものたち」の一員であったシャムダンと、人間の娘・ナーマーとの間に生まれたという伝承がある。
また、一説にはナーマーの兄・トバルカインがアスモデウスの父であるとされている。そうすると、アスモデウスは父母ともにカインの子孫でもある、ということになる。カインとは、『創世記』に現れる最初の人間・アダムとイブの息子で、兄弟であるアベルを殺した最初の殺人者であり、予言者エノクの父である。トバルカインはその子孫で、「銅と鐡の諸の刃物を鍛える者」、鍛冶の祖として知られた。トバルカインもそうだが、カインの子孫らのおおくが牧農や技芸に優れ、その道の祖となったとされている。
どのようないきさつであれ、アスモデウスはいわばこれらの」異能の集団の中であってこそ生まれた存在といえなくもないのだ。++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
久しぶりになりますが、ソロモンの契約の魔神から、アスモデウスになります。この方に関しては何度か絵と解説を書いていますが、伝承に従うと、かなりの異能集団の出身ということになりますね。アスモデウスは、イランの影響を強く受けていそうな伝承の数々といい、そういう意味で、歴史の観点からもおもしろい存在ではないでしょうか。のちほどもうちょっときちんと書き直して、分館「ソロモンの72柱」に格納したいとおもいます。
そうそう、WEB拍手ありがとうございました。
【お知らせ】Alamode Magazine別冊オムニバスイラスト集の第2弾・「Underground Illustrations 2」に参加しています。各地のミュージックショップ、および、ARTiSMのネットショップなどで購入可能です。今回は2枚イラストを掲載していただいてますので、よろしければ手にとっていただければ幸いです。