[257] 鴉 〜 「邪魅の雫」より by Mori@管理人 さんへ返信

[257] 鴉 〜 「邪魅の雫」より

鴉 〜 「邪魅の雫」より by Mori@管理人 (55 KB)
ちょっと前に「邪魅の雫」[ Check! ] を読んだのですが、それで思いついて黒い本に関して書いてみようかなと。作中の京極堂に対するイメージって基本が黒じゃないですか。映画では紫になってましたけど、黒の着流し、セーマン、独特の語り、いや、騙り。そのせいか、本自体はカラフルでも、抱いている印象はいつでも黒いです。妖怪絵がカバーなんだから、以外に派手なんですけどねえ。探偵と愉快な下僕どもが大好きなんですが、このシリーズと聞いてぱっと浮かぶのはやっぱり京極堂のほうですね、ハイ。あとはやはり「ブラック・ダリア」[ Check! ] でしょう。とうとう映画化しましたね、これ。なにかのリポートを書こうとして(リポートの内容はブラック・ダリア関連ではなく民衆心理かなにかにかんしてのものだったとおもいますが)、事件自体を取り扱ってる本をいくらか読んだ事がありますけど、大体悪趣味な取り上げ方になっていて、それだけに当時の関心の深さがうかがわれたものですけど。エルロイが書くと、そういう興味本位の視点が消える分、薄明に浮かびあがる欲の色さえも寂しさを反映する。映画がフィルム・ノアール風になっていると聞いて、独特の空気感を再現されていそうでけっこう見るのが楽しみです。あと自分が知っている黒い本というと、光琳社の「死の本」ですかね。まさしく黒の本です。そういえばこれも京極氏は一本書き下ろしていますね。延々死に関して述べているアンソロジーなんですが、中身も黒地に銀で印刷されていて、これは印象だけではなく物理的にも黒い。やっぱり黒に対するイメージは結構、生死に関わるものになるようですね。ついでに真っ黒いカラスに対するイメージも、巻き添え食っている印象ですが。カラスに勝手にイメージをもつのは人間の勝手というもので。連中かなり愛想はいいとおもうんですけど。近所の何匹かは多分こっちの顔分かってるみたいだし、実際には結構カラフルだと思う、羽根とか。落ちたものを観察すると青みや緑がかった構造色が確認できるので、孔雀張りに実は派手なのではと思うんですが。邪魅の雫 京極 夏彦 (著) [ Check! ]ブラック・ダリア ジェイムズ エルロイ (著) [ Check! ]

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