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[213] 虎女 - Tiger Rag

虎女 - Tiger Rag by Mori@管理人 (52 KB)
 「で?」虎が言う。
 にいと笑いながら、女の顔をして、恐ろしくも美しい。
 かつてこの顔を見知っていた。
 私の妻のそれであった−死んだ女だ。
 いまや羅刹女のそれであるもの。私に属するもの。 「虎とは何ぞ、」 息を吸い、答える。 「虎とは野の花ぞ」
 「何故に」
 「同じく咲くからだ。この世に生え出て、儚く揺れるものだからだ。死したものを喰らい、生ける者を狩り、やがては土に還るからだ」
 「だがそれだけが虎か」
 「いや、虎とは魚よ」
 「何故に」
 「同じく泳ぐからだ。世界という涙の海を、溺れるが如くに」
 「同じとは」
 「なべてのもの。来た如くにしていまだ来たらぬもの」
 「それだけか」
 「そう、それだけだ。虎とはお前であり、私だ。羅刹にして羅刹女、やがて来るかもしれず来ぬともいえぬもの」
 「すでに来ているかも」
 「だとしても私はそれを知らない」
 「ならば確かに、それは私よ。お前でもある」******************
そして虎は何処へ行く?
サンスクリット語のtathagata(タターガタ)の意味は、「真如から来た者」、ようは 如来。覚者Buddha(ブッダ)とほぼ同義。 実際に虎とはなんですか、と聞かれたら、私(森)の場合ですが「世界最大のネコ科動物で、ライオンとガチンコできる強くてきれいなにゃんにゃんで、はっきり言ってむっちゃ好きやねん、です」という回答がかえることでしょう。・・・ええ。ちなみに(トラは)クマともガチンコできます。知人がタイで津波の時そちらに行っていた事を、連絡してきていたので(本人は無事)たまげるしかなく。やはり関連のあるものからでないと、こういった事の感触はつかみにくいのだとつくづく思いますが。小説家のアーサー・C・クラーク氏のサイト等を見て、TVで報道を見ているよりそちらを生々しく感じたのは、やはり自分に引き寄せて考えやすいからなのかも知れません。(小説の話をすると、クラーク氏の作品では「幼年期の終わり」がやはり好きです。一応興味のある方向けに。 http://www.clarkefoundation.org/ )

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