[157] Salome and St.John's head Mori@管理人 2003/12/18 (Thu) 01:51 死すべき敵は 死んだ友となった 君がかえすいらえは ただ 静寂(しじま)************************サロメと聖ヨハネ、乳兄弟編。 いかなる理由で争ったのか。 地位か、名誉か、あるいは同じ人を愛したか。 二人ながら去り、いまではなにも分からない。 ・・・とか。(こんな話はありません)ここのところで、絵画展を見に行く機会を得ました。 そこでもあったサロメが題材の作品。映画といい、今年は「サロメ」が大当たりですね。 個人的にはサロメ(サローム)(=シャローム、あるいはサラームと同じ言葉で、日本語では「平和」。)が聖者の首を取る、という一面に昔からことのなりゆきというものの皮肉さを感じる物語でもありました。さらに皮肉なのは、本来はこの娘の名前は不明だったという点です。サロメ、・・・名前ひとつでここまで謎が引けますか(笑)。そういえば、最近読んだ本について。「女盗賊プーラン」- 2001年7月凶弾に倒れた、インドの下院議員にして、女盗賊であった過去を持つプーラン・デヴィの自伝。正義というものは、結局、宗教にも、道徳、社会制度にも最終的な答えを求めることは出来ず(助けになる可能性はある。あるいは逆も。)、最終的にはただ当事者が直面した事実から導き出されるものなのではないか。そもそも正義というものはあくまで当人に帰属し、他者にとっても”正義”とはかならずしもいえない。彼女にとっての正義を果たす道が、皮肉にも彼女を盗賊にした。・・・そう、一概に彼女の怒りを否定できないんですよ。というより、読むと納得させられる部分が多かったんです。怒りはしばしば空しいエネルギーということもいえるんですけど、それがなければ生きてこれなかったんじゃないでしょうか、彼女の場合は。怒って当然だ、とどうしても思うくらい、カースト制も、結婚も彼女に救いをもたらさなかった。一人の人間として尊厳を払って欲しいだけだと叫ぶプーランに、まったく共感しないでいることは難しいと思う。 Tweet Share △
[156] Tyger! Tyger! Mori@管理人 2003/12/08 (Mon) 05:41 ああ、おかしや・・・ 毛並みはアプリコット色と暗黒の絶妙なコントラスト。尾をダンディな紳士の杖(ケーン)のごとく打ち振りつつ、「それ」が腹を抱えて大笑いする。大気はシンバルのごとく波打ち、世界の総てが彼の哄笑で満たされた。 人というのは、どうしてこう・・・ 咎めはすまいよ。 我等を知らぬ君だ。或いは君等か。同じことだ。***************虎のスケッチ。 Tweet Share △
死んだ友となった
君がかえすいらえは
ただ 静寂(しじま)************************サロメと聖ヨハネ、乳兄弟編。
いかなる理由で争ったのか。
地位か、名誉か、あるいは同じ人を愛したか。
二人ながら去り、いまではなにも分からない。
・・・とか。(こんな話はありません)ここのところで、絵画展を見に行く機会を得ました。
そこでもあったサロメが題材の作品。映画といい、今年は「サロメ」が大当たりですね。
個人的にはサロメ(サローム)(=シャローム、あるいはサラームと同じ言葉で、日本語では「平和」。)が聖者の首を取る、という一面に昔からことのなりゆきというものの皮肉さを感じる物語でもありました。さらに皮肉なのは、本来はこの娘の名前は不明だったという点です。サロメ、・・・名前ひとつでここまで謎が引けますか(笑)。そういえば、最近読んだ本について。「女盗賊プーラン」- 2001年7月凶弾に倒れた、インドの下院議員にして、女盗賊であった過去を持つプーラン・デヴィの自伝。正義というものは、結局、宗教にも、道徳、社会制度にも最終的な答えを求めることは出来ず(助けになる可能性はある。あるいは逆も。)、最終的にはただ当事者が直面した事実から導き出されるものなのではないか。そもそも正義というものはあくまで当人に帰属し、他者にとっても”正義”とはかならずしもいえない。彼女にとっての正義を果たす道が、皮肉にも彼女を盗賊にした。・・・そう、一概に彼女の怒りを否定できないんですよ。というより、読むと納得させられる部分が多かったんです。怒りはしばしば空しいエネルギーということもいえるんですけど、それがなければ生きてこれなかったんじゃないでしょうか、彼女の場合は。怒って当然だ、とどうしても思うくらい、カースト制も、結婚も彼女に救いをもたらさなかった。一人の人間として尊厳を払って欲しいだけだと叫ぶプーランに、まったく共感しないでいることは難しいと思う。