[124] 巴御前−Tomoe Mori@管理人 2003/06/26 (Thu) 03:25 「『あっぱれ、よからうかたきがな。最後のいくさして見せ奉らん』とて、ひかへたるところに、武蔵国にきこえたる大力(だいぢから)、御田の八郎師重、卅騎ばかりで出てきたり。 巴その中へかけ入り、御田の八郎におしならべて、むずととってひきおとし、わが乗ったる鞍の前輪におしつけて、ちっともはたらかさず、頚ねぢきってすすてんげり。」平家物語より、原文・・・ここを読むとどうしても鳥肌が立ちますね。 怖いとかいやって意味ではもちろんなく、名文を読んだときに感じるぞくぞく感で。 初めて読んだとき、あっけにとられてました。 良くも悪くも、すこーんと抜けたものを感じて。 心を捉えてはなさない名文ってのは、もうひとつあって、あえていうならそれは「静」の名文なんですが、こちらは「動」かなと思っているというか。まあ、それ以来巴御前を描いてみたかったという、話です。 そういえば、アンケートにぽちぽち答えてくれる方が出てきたのですが、その際に感想も書き込んで下さっている方が多いので。えーと、お名前とかわからない方が多いですが、ロムでもなんでも、見てくださっていること自体が励みになってます。で、あえてそれが言いたくて日記に描いておきます。 Tweet Share △
[123] カグ−Kag Mori@管理人 2003/06/20 (Fri) 02:47 Kagとはag。 それは火を意味する、音である。竹取の翁の物語を思い出すといい。 翁の育てた娘の名は、たんに「かがやかしい」から名づけられたのではなく(しばしば二重以上の意味を持たせられることが、伝承の伝承たるゆえんゆえに)、むしろ火の媛であったと考えられる。***************情景。スケッチ。*************** 見開いた「滅虎」の両眼がすぐに白濁した。 髪はちりちりに焦げ付き、いわく言いがたい臭いが男の全身をつつみ始めている。髪をとどめていた、奇妙な円環が、炎のぱちぱちはぜる音とともにからん、と響いては床上に落ちて跳ね返る。 にもかかわらず、男は笑っていた。 大変な苦痛に耐えている様子が伺える。だが唇には、彼の敬愛するモナ・リザにも通じる無邪気な笑みを浮かべている。あるいは、苦笑かもしれない。 女が、彼を焼き尽くそうとしていると言うのに。相手に対する恐れは、その瞳には浮かんでいない。 なにも、浮かんではいない。 女をよく知っているというわけでもなかった。 出会ったのは彼女の夢の中のみ、しかも数度、助言を与えたに過ぎない。にもかかわらず、 自分の子供にするように、 兄弟にするように、 恋人にするように、 無造作にその炎の塊を抱きとめ、手が焼け爛れるのもかまわずに頭と思しい部分をなでてやっている。唇が、かすかに動いた。「・・・は私のいとしいムスメ」 イマヤワガハラヲイタメタニヒトシイカグヤ、イトシイトオモイコソスレ、ホロボスニハニノビナイ。「・・・そういうこと言ってる場合か?」 事の成り行きを眺めていた「トモエ」が、黒髪をうっとしそうに揺らしつつぼやいだ。 ***************というか、状況を見守っているなら とめてやれよ、って感じですが。 ここ数日間、とりあえず優先順位の高いものから少し手をつけたりつけなかったり。そんなときにぽつん、とこれが浮かんだ由。アンケートフォームを一時的にトップに取り付けてあります。基本的に気になるところを中心に質問させていただいていますが、日記に関しての項目まで入れると長くなったので、一緒に書き込む形でその辺も聞かせてもらえれば助かります。 Tweet Share △
巴その中へかけ入り、御田の八郎におしならべて、むずととってひきおとし、わが乗ったる鞍の前輪におしつけて、ちっともはたらかさず、頚ねぢきってすすてんげり。」平家物語より、原文・・・ここを読むとどうしても鳥肌が立ちますね。
怖いとかいやって意味ではもちろんなく、名文を読んだときに感じるぞくぞく感で。
初めて読んだとき、あっけにとられてました。
良くも悪くも、すこーんと抜けたものを感じて。
心を捉えてはなさない名文ってのは、もうひとつあって、あえていうならそれは「静」の名文なんですが、こちらは「動」かなと思っているというか。まあ、それ以来巴御前を描いてみたかったという、話です。
そういえば、アンケートにぽちぽち答えてくれる方が出てきたのですが、その際に感想も書き込んで下さっている方が多いので。えーと、お名前とかわからない方が多いですが、ロムでもなんでも、見てくださっていること自体が励みになってます。で、あえてそれが言いたくて日記に描いておきます。