Daily Graphic

[248] 王は闇に眠る - Rest in Peace

王は闇に眠る - Rest in Peace by Mori@管理人 (12 KB)
7月4日・実際に文章を書くまでに大分間が空いてしまいました。
忙しかったとはいえ間が空きすぎですね、ごめんなさい。「王は闇に眠る」というのは、以前私が気に入った表題です。
この顔には合うのではと思い、使ってみました。**********************************時々、表題が気に入ったが為に読み始める本というのがあります。
というのも、私は翻訳された本を手にとる際に、原題を確認しがちなんですね。原著で読もうと思うことも多いですから。その際に邦訳するにあたってなされている工夫の一環を、まず表題に確認して舌を巻くことがあるんです。「王は闇に眠る」[ Check! ] は、その典型でした。謎の失踪を遂げたタイシルク王を題材とした諜報員物なんですが、原題は" The Secret Agent "。ある意味ストレートすぎるものだったのでしょう、邦題は「王は闇に眠る」となっています。直訳になる「秘密諜報員」では、日本では十分にイメージが伝わらないと判断された上で、ロマン性も感じさせる変更で女性読者も狙ったのでは、と初読当時は思いました。実際に読んだイメージには、ずれが発生してしまうのでそれがいいのかはわかりませんが、タイトルの印象そのものは強かった。作品の題材そのものは面白いものを扱っていると思ったので、これを読んでしばらく後は実際のタイシルク王ジム・トンプソンやCIAの前身OSSに関して読んでいた時期があります。「王は闇に眠る」という邦題ですが、改めて英語に直すとすればシンプルなほうが耳障りが良い言葉になる気がしています。こうやってイメージが少しずつふくらみ、また変容していくものなのですね。「ラーラはただのデブ」[ Check! ]というのも、度肝を抜かれた邦題でした。これも原題は " Life in the Fat Lane"で、もし直訳のままだったら手にとる人の数は減った事確実かな。美人コンテスト優勝者で幸福を絵に描いたような人生を送っている(はずの)少女が主人公で、ある日をきっかけに「ただのデブ」となってしまった彼女。邦題は、この作品の持つニュアンスと空気を一瞥できっちり伝えてくれていて、インパクトも有り。話のほうは、単にそれだけでは終わらないのでご安心を。後味はとても良いので、元気が出ない時に読み返していますね。幸福ってどいいうものかと思うときに、この本はひとつの回答ではないかと思うんです。王は闇に眠る/マシューズ・著 [ Check! ]
ラーラはただのデブ/ベネット・著 [ Check! ]ついでなので、最近読んで面白かった本も紹介しておきましょう。最後の夢の物語/ダンセイニ [ Check! ]
これは随分前に原文を読んではいたんですけれど。翻訳されて多くの方に手にとりやすくなったのは何よりです。私はダンセイニに関して、ル・グィンからはいっているんですよね。
 
ヘマな奴ほど名を残す/アプリーレ・著 [ Check! ] 
エラーの人類史。名を残す人はいかにして名を残しているか、を突き詰めて調べていくと「トンマでヘマなことをやっているから」という答えが出る。レオナルド・ダ・ヴィンチは「成し遂げない天才」と言われて久しい。イエス・キリストの場合は弟子にユダを選んだことではなく、その他の弟子自体がそもそも出来そこないもいいところだった。(むしろユダはイエスの良き理解者だったのではないかという説は大分前からあって、ここの所で一気に資料が広まり始めているのは面白い事だと思うんですが。)仏陀もそうですね、教団を作ったのはいいものの、本人はあくまで実践主義の人で、教団のルールといった形式作りにはまったく向いてなかった。結果管理には手が廻らず、その功績はむしろ弟子たちにあるわけだけれど、その途中経過の混乱たるや。エジソンは発明王である一方暴言が多く事業家としては失敗だらけ、発明のほうも成功よりも失敗のほうが実は多かった。にもかかわらず、この人々が偉大であると言う認識が覆される事はなく、またその必要もない。それは何故か。エラーとは総ての出発点。「そもそも人間がここに存在している事さえ、エラーから生まれたものなのだ」と言われれば、人類を発生させたビッグ・エラーに感謝すべきなんでしょうねえ。狐物語/岩波文庫 [ Check! ] 
これは、なにか別の意味で人生とはなにかを悟ってしまうような。ただ単にいい人と、悪漢で詐欺師で女たらしでどうにもどうしうようもない主人公・狐のルナールを並べてみたとしましょうよ。ほとんどの人は〜自分が巻き込まれない限り〜ルナールに黄色い声援を送るはず。それが多分に悪意交じりの野次だとしても。どれだけ痛めつけられても全く懲りないルナール。フランス民衆に愛され、語られつづけた動物叙事詩だけに、下世話にも活気に満ちていて、読んだ後にぽかん。いいのかこのオチで。
私が持っているのは白水社版[ Check! ]ですが、全編読みたい方はこちらのほうが良いでしょう。普通に読むぶんには文庫のほうが楽かも。

[247] 緑のクモ/青龍 - COLOR ME GREEN

緑のクモ/青龍 - COLOR ME GREEN by Mori@管理人 (92 KB)
最近見かけた緑のクモ、及び育てている青いバラ・青龍。緑のクモですが、バラに住み着いてしまっている模様。アオバグモと言うようですね。このクモは人気があるほうみたいで。きれいな緑色で、しかも透明感があるので、クモというより宝石のような印象です。黙々と前2本足をまとめてあげつつ、獲物を待ちつづける姿は「ごくろうさん」とでも言いたくなるような感じでした。この時期、実は青虫も育っちゃっているので、放っておくとバラだけでなく面倒を見ている植物類の葉っぱは総てレース状に食べられてしまうという。それはまずいので、私は紅茶と中性洗剤をかなり薄めたものを虫避けのために撒いています。そういえば、昔好きだった(というか、今でも好きな)絵本があるんですが、それが青虫が主人公の [ Check! ]「はらぺこあおむし」
でした。特に夏になると読みたくなる絵本。主人公あおむしの食欲に圧倒されつつ「いっしょにここに出てくるものをすべて食べたい・・・」と思ってしまう。やたらとおいしそうに見えるんですよ、出てくる食べ物全部。はらぺこあおむし [ Check! ]
エリック・カール公式サイト [ Check! ]そうそう、鬼哭き伝―縁 [ Check! ] ですが、ようやっと書店で見かけるようになってほっとしていたりします。やっぱり関わらせていただいた以上は心配なんですよね。知っている方の関わったものも見れる場合は書店にいったとき見つけてきたりします。いっぱいありすぎて総て見るのは無理ですが。ごめんなさい。)

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