[244] 一角獣、玄にして多角のもの Mori@管理人 2006/04/30 (Sun) 14:24 〜libera me ab ore leonis et a cornibus unicornium humilitatem meam〜死者には花を 生者に知恵を 巻き毛渦巻く やさしき頭たれて 目には涙と心得る在りし日の乙女の腕に 安らいだも束の間の夢 常命の君はみまかりぬ ああ、みまかりぬ 憂いるは無常の猟犬 悔いるは死を癒さざる角なれど愛しき乙女よ 齢の爪に引き裂かれ なお安らぐ顔美しく思い 骸なる君の眼窩より 変わらず微笑む不凋花を視る**************************更新: 新作「一角獣、玄にして多角のもの」を公開しました。後ほどデスクトップ壁紙も用意しますので、よろしければどうぞ。今年はサイトに公開するのが随分間があいてしまいましたから、その間も見にきていただいていた方に感謝を込めつつ。あと、ある伝奇アクション小説の装画を担当させていただきました。和物に挑戦しています。後ほどもうちょっと詳しくご報告させていただきますね。”一角獣が多角”(!)というのは、ラテン語のウルガタ聖書の有名な誤訳です。cornibus unicornium は英語にするとthe horns of the unicorn で、複数形。ラテン語による一角獣は実際にはmonocerosとかmonocerasと言われていたようですが。 実をいうと聖書ははるか昔から誤訳の天国、仏教経典もしばしば誤訳の極楽、あちらこちらに誤訳がラズベガスのごとく君臨し、そこから誕生するものも多かったわけで。怪我の功名という所でしょう。・・・功名かなあ。 「多角の一角獣」に関しては、記述から言ってどうも「サイ」(rhinoceros )を思わせます。あれならたしかに条件には当てはまりますからね。最も正確な答えがなんであるかは解りませんけれど。サイに関して言えば、角を目当てにした乱獲が問題になっていますが、とくに黒犀の角は漢方薬で催淫効果への目的で入れる場合があるようです。が、実際には寿命を縮めることになりかねません。基本的に犀角は鎮静・止血作用があるので、処方を守れば話は別なのでしょうが、人の爪や毛と同じケラチンという成分で出来ているのです。それに犀角に含まれる事が多いある物質は発癌性因子のはず。 聖書には他にも一角獣の記述はあることはあるようです。(誤訳ではなしに) まあともあれ、一角獣を描こうと思ったときに、何故かこんな叔父さまになってしまいました。ちゃんちゃん。最近息抜きに読んでいる本: 「ご臨終メディア」(集英社・森達也/森巣博)[ Check! ] 「メルニボネの皇子」(早川書房・ムアコック)[ Check! ] 「世の初めから隠されていること」(法政大学出版局・ジラール)[ Check! ] 「唐草抄」(牛若丸・伊藤俊治)[ Check! ]「唐草抄」は見た目につられてつい手にとってしまう一冊。本自体がオブジェの美しさ。ピンク地の箱に虹色がかった唐草模様がかかっているのですが、たしかここの出版物は版を重ねるごとに箱の色が違っているはずなので、2版ではまた違っているようです。内容も丸呑みには出来ませんが新しい視点がこれまた渦巻きのごとく浮かんでくる仕掛け。「ご臨終メディア」意見を同じくする必要は感じませんが、この考え方もあの考え方もも認識しておく必要がある、という時に読むとよいと思います。「メルニボネの皇子」たしか小学生の頃読んでたのですが、再度出始めたようですね。何度みても根暗な主人公だなあと思いつつはまってました。 Tweet Share △
[243] 当世女 - La Pécheresse Mori@管理人 2006/04/10 (Mon) 19:30 ちょいとそこ行くお坊様 こないだのつけはいかがなさって?神さまがご存知なくっても 小鳥とあたしがだまっても あなたの心臓がさわがしい 冷たい汗はお拭きになって 苦い涙のぶんにお残しになって、ねえ?昔どなたかが信心ぶかかったころ 小娘の心を盗みました 取るに足らない心です そしてもちろん紐を通し 吊るしたあげくに 道端で落としてなくして忘れてしまわれた どこそこのメダイといっしょにところで今では小娘は女 心がぽっかり抜けていようといまいとも そんなことはおかまいなし 微笑って あなたの・・・をしぼりあげるというわけよ*******************************ようやっとやっていた事がいくつか終わったので。 随分間があいてしまいました。定期的に見にきてくださっている方には申し訳ないです。ところで、先日スタニフワフ・レム氏が亡くなられたそうですね。私にとっては色々な意味で世界を広げる文章を書かれる方でした。いまはただ黙祷。この間、本屋でレム氏の著作フェアが一応あったので、つらつら眺めていました。といってもフェアで見かけるものはうちにあるものがほとんどなので(それ以外は絶版状態ですからねえ・・・ここらで復刊を希望します。ヨンのシリーズとか)購入はなし。最近は一気に育てている草花類が咲いていて、かなり眼福です。バラはまだ蕾状態ですが、かなり大ぶりに育ちそうなので楽しみ。ひ弱なブルーヘブンですらかなり蕾はついていますから、一部は間引きしてバラ自体の負担を減らします。(蕾を育てるのにいる膨大なエネルギーの為に、蕾がつきすぎるとかえってぐったりしたりするんですね。それさえなければ自然にまかせるんですが。) Tweet Share △
巻き毛渦巻く やさしき頭たれて
目には涙と心得る在りし日の乙女の腕に 安らいだも束の間の夢
常命の君はみまかりぬ ああ、みまかりぬ
憂いるは無常の猟犬 悔いるは死を癒さざる角なれど愛しき乙女よ
齢の爪に引き裂かれ なお安らぐ顔美しく思い
骸なる君の眼窩より 変わらず微笑む不凋花を視る**************************更新: 新作「一角獣、玄にして多角のもの」を公開しました。後ほどデスクトップ壁紙も用意しますので、よろしければどうぞ。今年はサイトに公開するのが随分間があいてしまいましたから、その間も見にきていただいていた方に感謝を込めつつ。あと、ある伝奇アクション小説の装画を担当させていただきました。和物に挑戦しています。後ほどもうちょっと詳しくご報告させていただきますね。”一角獣が多角”(!)というのは、ラテン語のウルガタ聖書の有名な誤訳です。cornibus unicornium は英語にするとthe horns of the unicorn で、複数形。ラテン語による一角獣は実際にはmonocerosとかmonocerasと言われていたようですが。
実をいうと聖書ははるか昔から誤訳の天国、仏教経典もしばしば誤訳の極楽、あちらこちらに誤訳がラズベガスのごとく君臨し、そこから誕生するものも多かったわけで。怪我の功名という所でしょう。・・・功名かなあ。
「多角の一角獣」に関しては、記述から言ってどうも「サイ」(rhinoceros )を思わせます。あれならたしかに条件には当てはまりますからね。最も正確な答えがなんであるかは解りませんけれど。サイに関して言えば、角を目当てにした乱獲が問題になっていますが、とくに黒犀の角は漢方薬で催淫効果への目的で入れる場合があるようです。が、実際には寿命を縮めることになりかねません。基本的に犀角は鎮静・止血作用があるので、処方を守れば話は別なのでしょうが、人の爪や毛と同じケラチンという成分で出来ているのです。それに犀角に含まれる事が多いある物質は発癌性因子のはず。
聖書には他にも一角獣の記述はあることはあるようです。(誤訳ではなしに)
まあともあれ、一角獣を描こうと思ったときに、何故かこんな叔父さまになってしまいました。ちゃんちゃん。最近息抜きに読んでいる本:
「ご臨終メディア」(集英社・森達也/森巣博)[ Check! ]
「メルニボネの皇子」(早川書房・ムアコック)[ Check! ]
「世の初めから隠されていること」(法政大学出版局・ジラール)[ Check! ]
「唐草抄」(牛若丸・伊藤俊治)[ Check! ]「唐草抄」は見た目につられてつい手にとってしまう一冊。本自体がオブジェの美しさ。ピンク地の箱に虹色がかった唐草模様がかかっているのですが、たしかここの出版物は版を重ねるごとに箱の色が違っているはずなので、2版ではまた違っているようです。内容も丸呑みには出来ませんが新しい視点がこれまた渦巻きのごとく浮かんでくる仕掛け。「ご臨終メディア」意見を同じくする必要は感じませんが、この考え方もあの考え方もも認識しておく必要がある、という時に読むとよいと思います。「メルニボネの皇子」たしか小学生の頃読んでたのですが、再度出始めたようですね。何度みても根暗な主人公だなあと思いつつはまってました。