[259] 蛮族の薔薇 - Fragrantes Rosae Mori@管理人 2006/11/09 (Thu) 23:20 一頭の獣がいた 花を見たことはあっても それが何かは知らない獣だった無口な花があった 風に揺らぎはしても 語る言葉は持たなかったある日獣は無造作に座り込んだ その先に無口な花があった 眼前で揺らぐ白いなにか 獣の目玉は左右に追う おもむろに近寄り舌で味わう と、獣は驚きに飛び退った「お前さん、私を刺したね」 いいや、と花は答えたように見える「私の目から涙がこぼれる 痛いからに決まっている」 いいや、お前の口が棘だらけのように 私の身体は牙だらけだけれど お前を傷つけたりはしていない 私はひとこともお前に語ってはいない これはお前の声、おまえのこころ お前の哀しみ、お前の憂愁 私が語ることなどなにもない今でも花は無口だが ますます誇らかに香り 獣の鼻腔をひくつかせ 妙な唸り声を上げさせる*************************************ここんとこ妙に忙しいです。 でも地味に色々がんばっているということで。 近状ですが、遅ればせながらキグルミの「たらこ」がうちに上陸しました。 って、遅いっての。正確に言うと、わざわざ持ったりはしていなかったんですね。しかしいとこが欲しがるので、某モーラで買ってきたと。まさか子守唄に使う気じゃああるまいかと思いつつ、頭の中でこの歌がえんえんかかっている状態に。た〜らこ〜♪ どうでもいいですが、モーラで「たらこ」を検索すると嘉門達夫 の「あったらこわいセレナーデ」も出てくるんですが、コレってやはりたらこの歌なんでしょうかね?・・・と書いていて、事故解決してしまいました、あ、たらこね。さて、話は変わりますが、ずっと待っていた「チェーザレ」がようやっとコミックス化したので狂喜乱舞です。しかも2巻同時とは。いやー長かった。けど嬉しい。ボルジア物のなかでも屈指の面白さなのですが、ずーっとまとめて読みたかったんですよ。やっぱり最高です。チェーザレ破壊の創造者 (1) 惣領 冬実 (著) [ Check! ] チェーザレ破壊の創造者 (2) [ Check! ]かなり歴史的にも考証した上で、描き手本人の解釈で進めていっているので、その意味でも満足度が高いのです。個人的にこのコミックスの発刊に合わせて新たなボルジア関連資料が日本語訳されないかなーとも期待していたりするんですが、どうでしょう?もう一冊。 ジャパネスク寓話狐ヶ原の異邦人 檜垣 レイコ (著) [ Check! ] 日本の御伽噺を題材にしているんですが、とても暖かい話を描かれるので、待っていたかいがありました。いまはこの三冊でニコニコしています。 Tweet Share △
[257] 鴉 〜 「邪魅の雫」より Mori@管理人 2006/10/15 (Sun) 19:37 ちょっと前に「邪魅の雫」[ Check! ] を読んだのですが、それで思いついて黒い本に関して書いてみようかなと。作中の京極堂に対するイメージって基本が黒じゃないですか。映画では紫になってましたけど、黒の着流し、セーマン、独特の語り、いや、騙り。そのせいか、本自体はカラフルでも、抱いている印象はいつでも黒いです。妖怪絵がカバーなんだから、以外に派手なんですけどねえ。探偵と愉快な下僕どもが大好きなんですが、このシリーズと聞いてぱっと浮かぶのはやっぱり京極堂のほうですね、ハイ。あとはやはり「ブラック・ダリア」[ Check! ] でしょう。とうとう映画化しましたね、これ。なにかのリポートを書こうとして(リポートの内容はブラック・ダリア関連ではなく民衆心理かなにかにかんしてのものだったとおもいますが)、事件自体を取り扱ってる本をいくらか読んだ事がありますけど、大体悪趣味な取り上げ方になっていて、それだけに当時の関心の深さがうかがわれたものですけど。エルロイが書くと、そういう興味本位の視点が消える分、薄明に浮かびあがる欲の色さえも寂しさを反映する。映画がフィルム・ノアール風になっていると聞いて、独特の空気感を再現されていそうでけっこう見るのが楽しみです。あと自分が知っている黒い本というと、光琳社の「死の本」ですかね。まさしく黒の本です。そういえばこれも京極氏は一本書き下ろしていますね。延々死に関して述べているアンソロジーなんですが、中身も黒地に銀で印刷されていて、これは印象だけではなく物理的にも黒い。やっぱり黒に対するイメージは結構、生死に関わるものになるようですね。ついでに真っ黒いカラスに対するイメージも、巻き添え食っている印象ですが。カラスに勝手にイメージをもつのは人間の勝手というもので。連中かなり愛想はいいとおもうんですけど。近所の何匹かは多分こっちの顔分かってるみたいだし、実際には結構カラフルだと思う、羽根とか。落ちたものを観察すると青みや緑がかった構造色が確認できるので、孔雀張りに実は派手なのではと思うんですが。邪魅の雫 京極 夏彦 (著) [ Check! ]ブラック・ダリア ジェイムズ エルロイ (著) [ Check! ] Tweet Share △
花を見たことはあっても
それが何かは知らない獣だった無口な花があった
風に揺らぎはしても
語る言葉は持たなかったある日獣は無造作に座り込んだ
その先に無口な花があった
眼前で揺らぐ白いなにか
獣の目玉は左右に追う
おもむろに近寄り舌で味わう
と、獣は驚きに飛び退った「お前さん、私を刺したね」
いいや、と花は答えたように見える「私の目から涙がこぼれる
痛いからに決まっている」
いいや、お前の口が棘だらけのように
私の身体は牙だらけだけれど
お前を傷つけたりはしていない
私はひとこともお前に語ってはいない
これはお前の声、おまえのこころ
お前の哀しみ、お前の憂愁
私が語ることなどなにもない今でも花は無口だが
ますます誇らかに香り
獣の鼻腔をひくつかせ
妙な唸り声を上げさせる*************************************ここんとこ妙に忙しいです。
でも地味に色々がんばっているということで。 近状ですが、遅ればせながらキグルミの「たらこ」がうちに上陸しました。 って、遅いっての。正確に言うと、わざわざ持ったりはしていなかったんですね。しかしいとこが欲しがるので、某モーラで買ってきたと。まさか子守唄に使う気じゃああるまいかと思いつつ、頭の中でこの歌がえんえんかかっている状態に。た〜らこ〜♪
どうでもいいですが、モーラで「たらこ」を検索すると嘉門達夫 の「あったらこわいセレナーデ」も出てくるんですが、コレってやはりたらこの歌なんでしょうかね?・・・と書いていて、事故解決してしまいました、あ、たらこね。さて、話は変わりますが、ずっと待っていた「チェーザレ」がようやっとコミックス化したので狂喜乱舞です。しかも2巻同時とは。いやー長かった。けど嬉しい。ボルジア物のなかでも屈指の面白さなのですが、ずーっとまとめて読みたかったんですよ。やっぱり最高です。チェーザレ破壊の創造者 (1) 惣領 冬実 (著) [ Check! ]
チェーザレ破壊の創造者 (2) [ Check! ]かなり歴史的にも考証した上で、描き手本人の解釈で進めていっているので、その意味でも満足度が高いのです。個人的にこのコミックスの発刊に合わせて新たなボルジア関連資料が日本語訳されないかなーとも期待していたりするんですが、どうでしょう?もう一冊。
ジャパネスク寓話狐ヶ原の異邦人 檜垣 レイコ (著) [ Check! ]
日本の御伽噺を題材にしているんですが、とても暖かい話を描かれるので、待っていたかいがありました。いまはこの三冊でニコニコしています。